Eric Barnabé Photographie
サン・ジャネは、ニースから車で約20キロ、標高400mに位置する小さな村です。知る人ぞ知る、太陽の光で自然に熟成させたワインの産地として名高い村で、人口はわずか4000人ほど。村の周りには、2000年前のローマ時代から続くオリーブとブドウの木々が広がっています。
サン・ジャネのワイン造りの秘訣は、恵まれた自然環境にあります。南向きの日当たりの良い土地と、冷たい北風を遮る崖が、ブドウ栽培に最適な条件を作り出しているのです。
現在、村でワイナリーを営むのは2軒のみ。そのうちの1軒、ジョルジュさんのワイナリーでは、独特の熟成法が用いられています。それは、ワインボトルを屋根の上に並べ、6〜8ヶ月もの間、太陽の光に当て続けるという方法。酸化防止剤を使わずに、自然な熟成を促すのです。この製法で作られたワインは、フランス語で「ヴァン・テュイル(瓦色、または瓦の上で熟成したワイン)」と呼ばれ、世界中のワイン愛好家を魅了しています。
サン・ジャネのワイン造りの秘訣は、恵まれた自然環境にあります。南向きの日当たりの良い土地と、冷たい北風を遮る崖が、ブドウ栽培に最適な条件を作り出しているのです。
かつては村の多くの人々がワイン造りに携わっていましたが、現在ワイナリーを営むのはわずか2軒のみ。その1軒が、村から2キロほどの場所にあるジョルジュさんのワイナリーです。
ジョルジュさんは、12人兄弟の大家族の出身。弟さんは絵描きで、ワインのラベルデザインを手がけるなど、家族みんなでワイナリーを支えています。そんな家族経営のワイナリーで、ジョルジュさんは父から受け継いだ伝統的な製法を守り続けているのです。
その製法とは、ワインボトルを屋根の上に並べ、なんと6〜8ヶ月もの間、太陽の光に当て続けるという、独特の熟成法。酸化防止剤を一切使わず、太陽の恵みだけで自然な熟成を促していくのです。
まるで瓦を思わせる色合いに仕上がることから、この製法で作られたワインは、フランス語で「ヴァン・テュイル(瓦色、または瓦の上で熟成したワイン)」と呼ばれています。
太陽の力で育まれた、自然派ワインの芸術とも言えるジョルジュさんのワイン。その唯一無二の味わいは、世界中のワイン愛好家を魅了してやみません。
サン・ジャネの魅力は、ワインだけではありません。村の北西に聳えるバウ・ド・サン・ジャンヌ岩山からは、メルカントゥールのアルプスの峰々からニースの丘、地中海まで、壮大なパノラマが広がります。また、中世の面影を残す城壁や門、プロヴァンス様式の高い住居など、歴史的な建造物も見どころです。
1950年代には、静けさと美しい風景に魅了された芸術家たちが、サン・ジャネに定住していました。詩人のジョルジュ・リブモン=デセーニュや、「ダダ宣言」で知られるトリスタン・ツァラ、作曲家のジョゼフ・コスマなどが、この小さな村で過ごした時間は、彼らの創作活動に大きな影響を与えたことでしょう。彼の友人の、「ダダ宣言」で知られる詩人トリスタン・ツァラや作曲家のジョゼフ・コスマなども滞在していました。リブモン=デセーニュと親交の深かったジャック・プレヴェールは、村の最後のブドウ祭りのために、サン=ジャンヌのワイン生産者に捧げる詩「vignette pour les vignerons」を書いています。
⭐︎アクセス
アクセスはSaint-Laurent du VarやCagnes sur merからバスが出ています。
マイコートダジュールツアーズでは、2024年4月からニースっ子の小さな村巡りでご案内しています。
⭐︎リンク
サン・ジャネ市のサイト