ニースから車で北西へ約20km、わずか10分ほどの場所にカロスの村があります。海と山に挟まれたヴァール渓谷の中流、丘の上に位置するこの村は、「rocher(岩)」と「ville carrefour(合流する村)」を語源とする名前の通り、岩山と川が織りなす絶景に恵まれています。
☆2000年以上の歴史を誇る村
カロスの歴史は古く、その起源は2000年以上前にまで遡ります。村の最も古い遺跡は鉄器時代のもので、紀元前6世紀から紀元前1世紀にかけて、高台の上に「プレ・ローマ」と呼ばれる集落が築かれていました。
その後、ローマ帝国の進出とともに都市として発展を遂げ、紀元後2世紀後半には重要な都市となっていたようです。当時はラテン語で「VICUS LAVARATENSIS」と呼ばれており、現在の村の名前の由来となっています。
中世の記録は乏しいものの、12世紀には「castrum Carrosi」と呼ばれる城が建設されました。近世にはプロバンス地方の一部としてグラース区に属していましたが、周辺の村々とは異なり、ニースの支配下に入ることはありませんでした。
☆歴史と現代が共存するカロスの今
1968年以降、カロスには工業地帯が作られ、人口が増加。1968年には963人だった人口は、2018年には12,000人を超える自治体へと成長を遂げました。
現在のカロスは、城を中心とした歴史地区の「カロス村」、農業と園芸の中心地「カロス・レ・プラン」、新しい都市部の「カロス町」の3つのエリアに分かれており、歴史と現代が共存する村となっています。
☆カロス村の魅力
カロス村を訪れたら、ぜひゆっくりと村の中を散策してみてください。石畳の道を歩けば、時が止まったかのようなノスタルジックな雰囲気を味わえます。運が良ければ、村に暮らす猫たちとの出会いも楽しめるかもしれません。
また、村の中心部にあるブルターニュ地方のガレット屋さんもおすすめ。サクサクのガレットを味わいながら、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。。
村の中心部にあるブルターニュ地方のガレット屋さんもおすすめ。サクサクのガレットを味わいながら、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
村の中をゆっくりお散歩しながら猫との出会いを楽しむこともオススメです。
⭐︎アクセス
アクセスは空港などを通っている22番のバスで行けます。
マイコートダジュールツアーズでは、2024年4月からニースっ子の小さな村巡りでご案内しています。
かもめの本棚でカロスについて記事を掲載しています。
⭐︎リンク
カロス