ニースを訪れる方々にぜひ食べてほしいのが「ニース風サラダ」(La salade niçoise) です。おそらくニース料理の中で一番有名なのがこのサラダでしょう。
ニース料理の代表、とはいっても、所詮はサラダ。手の込んだ洗練された料理を想像されていたならがっかりするでしょう。地元の人々がありあわせの材料を使って作る、実に日常的な料理なのです。
フランス各地のレストランや海外でも食べられますが、本場のものはレシピが少し違います。本場ニースでは「使うのは生野菜のみ!」という掟があります。パリのレストランで出されるニース風サラダには、茹でたインゲンやお米やじゃがいもなどが入っていたりしますが、ニースっ子にとってそれは邪道なのです。
ニース風サラダには、実は「携帯バージョン」もあります。「パンバーニャ」(Le pan bagnat) といわれるニース風サンドイッチです。ニース風サラダを丸い形のパンに挟んだもので、こちらはニースでしか食べることができません。伝統的には、ソースはかけないことになっています。トマトの汁をパンにかけるので、ソースは要らないのです。パンバーニャには「濡れたパン」という意味がありますが、そんな理由があるのです。野菜たっぷりで軽い食べ心地ですが、サイズが大きいので完食するのが大変です。たいていのパン屋さんにはSサイズのミニパンバーニャも売られているので、小食な方にはこちらがおすすめです。
ニース風サラダの本場のレシピ
さて、ニース風サラダの本場のレシピを載せますので、ぜひ作ってみてください。各材料お好きなだけの量を入れてください。
基本の材料
トマト
レタス、
二十日大根、
赤ピーマンと緑ピーマン(パプリカ)
タマネギ
きゅうり
オリーブ(ニースで採れる小柄なオリーブがおすすめ)
アンチョビ、
ツナ
ゆで卵
ソース
基本はオリーブオイル(ニース産がおすすめ)と塩。そこにお好みでマスタードやワインビネガーを加える。
冷やしたロゼワインと一緒にどうぞ。