香水の老舗フラゴナール

別記事で香水の都グラースの紹介をしました。
グラースには旅行者に人気のパフューマリーの老舗がいくつかあります。その中の私のお気に入り、フラゴナールをご紹介したいと思います。

旧市街の中心に、ひときわ目立つプロバンス風のかわいらしい黄色いファサードがあります。それがフラゴナールのショップです。
創業は1926年。香水から始まって今では化粧品、石けん、アロマグッズなども作られています。材料にこだわり、昔からの手法を守って手作業で作るので、大量生産ができません。その為、フラゴナールの商品は基本的に直営の店舗でしか手に入らないのです。(最近では日本でもごく一部の専門店で売られるようになったらしいですが)

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さて話が脇にそれますが、香水(パルファン)とオードトワレの違いをご存知ですか?
私自身は、香水の方がオードトワレより香りが濃い、位の認識しかありませんでした。が、ガイドをしている時にフラゴナールの工場の方に具体的に教えていただくことができました。オードトワレのほうは、香料は10パーセント以下しか入っていなく、残りは水とアルコールだそうです。どおりで、朝付けてもお昼前には香りが飛んでしまうわけですね。
香水の方は20パーセント以上が香料で、残りはアルコール。水は使用されないことが多いそうです。とっても小さなボトルに入って売られていますが、たった2滴付けるだけで香りが一日中持ちます。

IMG_3780オードトワレがガラスの瓶に入って売られているのに比べて、香水は金色のアルミの瓶に入っています。これは外からの熱や湿気や光から中身の劣化を防ぐ為の様です。もちろんアルミは軽く、絶対に割れないという利点もあります。意外と知られていない香水の消費期限ですが、6年だということです。

IMG_3781フラゴナールで買える香水は、女性向けが10種類以上、ユニセックスも何種類かあるそうで、値段のほうは15mlの瓶で26ユーロ(5個まとめ買いで90ユーロ)。他にもそれぞれ30ml, 60ml, 120mlの瓶があるそうです。この安さの秘密はアウトレット価格だから。工場が隣接しているこのショップの利点です。さらに日本から来られる方にとって嬉しいことがあります。まずは日本円で支払いができること。そして免税手続きの必要が無いこと。というのも、全商品免税価格だからです。

フラゴナールはここグラースの他にエズ村にも工場とショップがあります。
エズ村は、私が担当するツアーの中でも大変人気の高い美しい村です。

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エズの工場では1968年から化粧品の製造が始まり、香水に負けない位の人気となりました。店員の方に売れ筋を伺ったところ、No.1はローヤルゼリー配合のフェイスクリームで、No.2はアルガンオイルだそうです。

アルガンオイルとは、モロッコで育つアルガンの木の実から採れたオイルで、保湿力とアンチエイジングの効果で有名です。ここ数年フランスの女性達の間で大ブームになりました。手や体や髪や爪など、乾燥が気になるどんな部分にも塗れるので、万能保湿薬として常備している人が多いです。

このブームのおかげで、アルガンオイルを扱っているコスメブランドは多いのですが、よくパッケージを見てみると、実は数パーセントしかアルガンオイルが入っていない、なんてことがよくあります。
フラゴナールの良い所は、アルガンオイルが100パーセント入っている所です。

アルガンオイル100パーセントの利点は、体に直接塗ることの他にも、普段愛用のクリームやシャンプーなどに混ぜて使ったり、お風呂に数滴垂らすといった使い方ができることです。もちろん肌が弱い方にも自然派コスメとしておすすめできます。

値段は125mlで33ユーロ、250mlで54ユーロとなっています。

さて、私がおこなっているエズ&モナコツアー、もしくはグラースツアーではフラゴナールのそれぞれのショップと工場を訪れることができます。
日本語でご案内し、必要であれば随時通訳もさせていただきますので、ショップでもご安心してお買い物していただけます。